『子は親の鏡』という言葉があるように、様々な研究で子の行動は親が取る行動が多分に反映されるという事がわかってきています。
勉強する親の子は勉強する子になりやすく、運動をする親の子は運動する子になりやすい。であれば、僕ら子供を教育する立場の人間が最も重要視すべきなのは、子供に求める事を徹底して自分が実演する事ではないでしょうか。
他の記事にも書いているように、僕らは子供達に貸す課題は必ず自分にも貸すというルールのもと日々の指導に当たっていますが、
そもそも、自分ができない努力を他人に強いるというのは、普通に考えておかしいですよね。
勉強しない大人が子の不勉強を叱る日本
日本の子供が塾に費やす時間は、他の国と比較してかなり長い傾向にあるわけですが、逆に日本の大人の勉強量はアジアの中でワースト一位という事実を知っているでしょうか。
アジア一勉強しない日本の大人は、自分の子供には多くの勉強を求めます。
勉強しない奴が他人の不勉強を叱る??
これがおかしいことくらいは、流石に僕の頭でもわかります(笑)
英語が全く話せなく、勉強もしない人に『お前の英語下手じゃね?もう少し勉強しないとダメだよ』と言われたら、『どの口が言っとるんじゃボケ』と、誰でもなりますよね。
でも、大人と子供の関係で同じことを言うと、反発されることは少ない。
僕らは少しでも油断すれば、大人と子供の力関係を利用してマウントを取ろうとしてしまうのものだと、常に意識しておくべきだと思っています。
だから、僕は彼等には『自分ができない努力を子供達に強いるのは、全て大人という立場を利用したパワハラだから無視していいぞ。俺達がそれが出来ているかよく見ておいてくれ。』と、しつこく伝えるようにしています。
子供達に求めたいことがあるなら、まず自分がしっかり実践できる様になること。
『土肥さん、出来てなくね?』
と、子供達に思われぬよう、日々冷や汗をかきながら自分のやるべきことに集中する日々です😂
まずは自分の振る舞いに集中する。そうすることで、時には子供達の変化に気が付かず見過ごしてしまうシーンもあるかもしれません。しかしそれを考慮しても、長い目で見れば結局それが子供達にいちばん良い影響を及ぼすのだと、創設以来7年間、今でも変わらず思っています。